「議員力・議会力UP⤴で自治を育む─地域を変える」
日時:2023年11月9日(木)・10日(金)
場所:自動車会館(東京都千代田区)<アクセス>
プログラム
11月9日(木)13:00~16:20
第1講義 多様な人が暮らしやすいまちづくり
ジェンダー平等の実現へ─必要な制度と取り組み
三浦 まり 上智大学法学部 地球環境法学科 教授
コロナ禍において顕在化した新たなケアの危機。特に女性が大きなダメージを受けた。SDGs「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」は他のすべての目標と不可分であると明記されている。これまでの方法や考え方を変えない限り持続可能な地球社会をつくれないことを示している。
ジェンダー・ギャップ指数2023年版で日本は146カ国中125位と過去最低を記録。「ジェンダー平等」実現へ必要な制度・取り組みについて、明石市などの実践例からどのように取り組みを進めていくのかを提言する。
第2講義 教えてドクタープロジェクト 子育ての不安に応える地域医療
坂本 昌彦 佐久医療センター小児科 医師
「教えて!ドクター」というスマートフォン用アプリが話題になり、全国にユーザーが広がっている。長野県佐久市から誕生した事業は、子育て力向上事業として、子どもの疾病対応マニュアルやスマートフォン用アプリの作成等を市が佐久医師会に委託。
地域での子育て、こどもたちの健やかな成長、育児の不安を解消する事業として、保育施設出前講座、SNSによる啓発、情報発信を行う。救急の目安が分かり、コロナ禍の子どもと保護者を支える力となった。プロジェクトの責任者の坂本医師に事業の経緯と課題、各自治体での事業化へ助言を含めてお話しいただく。
11月10日(金)10:00~14:30
第3講義 政策実現と質問力 ─市民が見える議会に
江藤 俊昭 大正大学社会共生学部 公共政策学科 教授
地方自治は、「民主主義の学校」。議会改革は地域民主主義の実現が目的。地域に問題があることを発見した際に、どうしたら主体的に解決できるか。議会は解決への政策・事業を決定する力を持つ場所。討議する公共空間を議会とすれば、市民に見えるわかりやすい議会にしていく必要がある。
そして議員自らは質問力を磨き、必要な政策を議会が決定できるように討議を重ねて結論を出していくよう常に議会改革を目指すことが求められる。民主主義の学校のアドバイザーとして支援した全国の自治体議会の事例をもとに議会・議員の役割を示す。
第4講義 アフターコロナの財政課題 予算・決算を読み込むポイント
星野 泉 明治大学 教授
自治体の財政とは何か。財政規律とは何か。自治体の予算書・決算書の読み方をはじめ、審議のポイントをわかりやすく解説する。この間日本の財政はコロナ禍に対応し、自治体財政もコロナ禍への緊急対応となった。
今後の課題と自治体財政への影響を紐解く。国は、また2024年度までの3年間について地方の歳出水準は「地方一般財源総額実質同水準ルール」とした。国と地方の財政関係を整理し、今年度・来年度予算を読み解き、財政健全化が市民の生活安定にどのようにつながるのか講義する。
受講料 会場参加・オンライン(ZOOM)共に
講座2日間 ¥30,000―
講座1日のみ ¥20,000―
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